【渓流フォトダイアリー】夏の渓で出会った、魚と花と光|釣果より豊かな一日
夏のある日、久しぶりに少し遠征して、いつもと違う渓流へ足を運びました。アプローチは少し遠いけれど、その価値あり。釣果の数ではなく、渓で過ごす時間そのものを味わった一日の記録です。重いからと敬遠していたカメラを連れて行って、大正解でした。
朝の渓に立つ

朝の渓流には特別な空気があります。木漏れ日が降り注ぐ水面に心を奪われつつ、静かにキャスト開始。

黄金色に輝く水面と流れ込みのセット。釣れそうな雰囲気は150%……でも、まさかの不発。それでも、手付かずの大自然にただ立っているだけで、幸せを感じます。

道具と向き合う時間
これまでは、ご飯も飲むのも忘れて釣りに没頭してきました。その中でふと立ち止まり、ゆとりを持って道具と対峙してみる。渓流釣りの楽しみは、魚だけではありません。

幸運にも手に入れることができたカーディナル33の美しいフォルム。そして同じく幸運に出会えた、アングロ&カンパニー(anglo&company)のPG4113。


この日の相棒は、KINOE ベイスンガイド55SS。スローシンキング仕様なので、水量少なめの渓流でも狙いたいポイントをしっかり攻められます。カスケット(casket)のバルサトラッドも、どうしても釣果が欲しい時の頼れる一本です。
ようやく姿を見せてくれた一尾

さまざまなアプローチを試して、ようやく出会えた一尾。流れの中でのポイントの見極め、キャストの角度、アクションの変化——試行錯誤を重ねて出会えた魚は、すべての感情を包み込んでくれます。

ネイティブらしい清廉な顔つきで現れ、パーマークにゴマ模様が散りばめられたその魚体は、思わず見惚れてしまう美しさでした。


偶然生まれたこの一枚。銘木の色味が深みを増し、本来メインであるはずの「ヤマメ」はほとんど見えない——それもまた一興です。
花と光、釣れない時間の豊かさ
釣れない時間帯は、花と戯れる時間。光の入り方、風の揺れ方、角度や時間帯で、花の表情はガラリと変わります。


誰にも発見されることのないような場所で、可憐に咲く花たち。誰も知らない贅沢に、心が躍る瞬間です。花を眺めていると、釣れない時間も悪くないと思えてきます。


悠久の自然が持つ美しさ。激しさでもなく、強さでもなく、荘厳さとも違う。ただそこに流れ続ける川と、その周りでそっと揺れる草花。苔。うん、苔。岩にしっとり生えた苔も、透明度抜群の流れ込みも、森の静けさも、どれも“自然の贅沢”です。


釣果より、豊かな一日

釣り、歩き、撮影、そして自然観察。一つに絞るのではなく、渓流釣りの「全部」を満喫する贅沢なスタイル。魚の数やサイズだけじゃない、“その時間そのもの”を味わう。カメラを持つだけで、渓流の魅力はグッと広がります。自然に癒されながら、心も体もリフレッシュできた一日でした。
【本日のタックルデータ】
ROD:Anglo&Company Paragon G 411
REEL:AbuGarcia Cardinal 33
LURE:KINOE ベイスンガイド55SS/casket バルサトラッド



