デンマーク・コペンハーゲンで釣りはできる?旅行者向け釣り場・ライセンス・ルールガイド
デンマークの首都、コペンハーゲン。
美しい街並みや運河、北欧デザインなどで知られる都市ですが、実は市街地や郊外の海岸で釣りを楽しむこともできます。
デンマークは海トラウト(シートラウト)釣りが盛んな国のひとつ。日本の渓流釣りが好きな自分にとって、ぜひ釣ってみたい魚でした。
2026年7月、コペンハーゲンに滞在した際に、釣りができる場所やライセンス、海トラウトを狙えるポイントを調べてみました。
宿泊していたのは、中心部にある「Danhostel Copenhagen City」。
当初は宿泊先の近くで気軽に釣りができないかと考えていましたが、調べるうちに、市内には季節によって釣りが禁止される場所があることもわかりました。
さらに、郊外の海トラウトポイントや、夏に狙う場合の難しさについても調査しました。
結局、今回の滞在中に実際の釣行はできませんでしたが、旅行者がデンマークで釣りをするときに役立つ情報が集まったため、記事としてまとめてみます。
この記事では、以下の内容を紹介します。
- コペンハーゲンで釣りができる場所
- デンマークの釣りライセンスと購入方法
- 海トラウトが狙える郊外の釣り場
- 7月の夏場に海トラウトを狙う方法
- 釣り禁止区域や魚種ごとのルール
- 日本から持参する釣具と注意点
時期さえあれば、街の中心街でも釣りを楽しむことができる素敵な場所です。釣りが目当ての方は、いくシーズンをよく検討して楽しんでください!
※2026年10月17日時点で確認した行政機関・観光機関の情報をもとに作成しています。釣行前には必ず最新の規則を確認してください。
1. デンマークでは観光客も釣りができる?
結論からいうと、デンマークでは外国人旅行者も釣りを楽しめます。
シェラン島をはじめとする各地の海岸では、シートラウトを狙ったルアーフィッシングやフライフィッシングが盛んです。
ただし、スウェーデンの一部水域とは違い、デンマークでは一般的に釣りをするためのライセンスが必要です。
デンマークの釣りライセンスは「Fisketegn(フィスケテーン)」と呼ばれ、観光客でもオンラインで購入できます。
ライセンスがあっても、すべての場所で釣りが許可されるわけではありません。
特にコペンハーゲン市内の港湾部には独自の規則があるため、釣りをする前に必ず確認しましょう。
2. デンマークの釣りライセンス|料金と購入方法
釣りをするならFisketegnを準備しよう
デンマークでは、通常のルアー釣りやフライフィッシングに「Angling License」が必要です。
18歳未満や、公的年金の受給資格年齢に達している人など、一部に免除条件があります。
ライセンスの対象年齢や免除条件は変更される可能性があるため、購入前に公式サイトで確認してください。
また、海での釣りと違い、淡水の湖や川では釣り場の管理者や権利者の許可も必要になる場合があります。
釣りライセンスの料金
2026年10月時点で公式サイトに掲載されている料金はこちらです。
| ライセンス | 料金 |
|---|---|
| 1日券 | 46 DKK |
| 1週間券 | 150 DKK |
| 1年間 | 214 DKK |
旅行中に1日だけ釣りを楽しむなら、1日券が便利そうです。
数日間に分けて釣りをしたい場合は、1週間券も選択肢になります。
オンラインでの購入方法
公式サイトから購入できます。
公式サイト:Fisketegn.dk
購入の基本的な流れは次のとおりです。
- 公式サイトを開く
- 「Buy angling license」を選択
- デンマーク在住者かどうかを回答する
- 氏名、生年月日、住所、メールアドレスを入力する
- 1日券・1週間券・年間券から選択する
- 有効期間を指定し、決済する
- 発行されたライセンス番号を保存する
確認を受けた際には、ライセンス番号と身分証明書などを提示できるようにしておきます。
1日券や1週間券は、有効開始日を購入日から最大30日先まで指定できるため、旅行前の準備にも便利です。
なお、ライセンスを購入しただけでは保護区域などの制限は解除されません。実際の釣り場に適用される規則も確認しましょう。
3. コペンハーゲン中心部では釣りができる?
今回、最初に気になったのが宿泊先の近くです。
利用したDanhostel Copenhagen Cityは、コペンハーゲン中心部の水辺に位置しています。
近くにはLangebroという橋があり、港のような水域が広がっています。
一見すると、ルアーを投げられそうな場所がたくさんあるように思えます。
ところが、調べてみると重要なルールがありました。
Langebro周辺は夏季の禁釣区域に注意!
コペンハーゲン港の管理機関By & Havnは、港湾での釣りに関する規則を公開しています。
その中で、BryggebroenからLangeliniekaj南端までの水域では、5月1日〜9月30日の釣りが禁止されています。
今回の滞在は7月だったため、宿の近くのLangebro周辺で自由に釣りをすることはできません。
旅行中に水辺を見つけたからといって、すぐに釣りを始めるのは避けたいところです。
また、釣りが許可されている港湾エリアでも、次の行為は禁止されています。
- 船からの釣り
- 底釣り、餌を使った釣り
- 網などの設置
- 保安上の制限がある岸壁での釣り
さらに、Svanemøllehavnenなど、年間を通して釣りが禁止されている場所もあります。
釣りをする際は、管理機関が公開する地図と現地の標識を確認する必要があります。
公式情報:By & Havn|Fishing in Copenhagen Harbour
アマー海浜公園にも季節制限がある
コペンハーゲンの海釣り候補として名前が挙がるのが、Amager Strandpark(アマー海浜公園)です。
広々とした海岸が続く魅力的な場所ですが、こちらもいつでも釣れるわけではありません。
コペンハーゲン市の公式案内では、海浜公園で釣りが許可される期間は原則として10月1日〜5月31日です。
また、その期間中であっても遊泳区域や一部の指定区域では釣りが禁止されています。
そのため、7月の滞在であればAmager Strandparkは候補から外す必要があります。
空港に近いKastrup周辺の海岸についても、海水浴場や保護区域などを区別し、個別に釣りの可否を確認することが重要です。
公式情報:コペンハーゲン市|釣りに関する案内
4. 海トラウトを狙うなら北シェラン島の海岸が魅力的
市内中心部での釣りに制限があることがわかり、次に調べたのが郊外の海岸です。
デンマークのシェラン島北部には、シートラウト釣りで知られる場所が多くあります。
現地の観光機関でも紹介されている、気になったポイントを紹介します。
① Nakkehoved(ナッケホーヴェ)|海トラウトの実績がある海岸
最も気になった場所のひとつが、Gillelejeの東側にあるNakkehovedです。
海岸には岩場、海藻、砂地が入り混じった地形があり、シートラウトが餌を探しに来る環境が整っています。
現地の観光機関VisitNorthZealandによると、特に春と秋は大型のシートラウトが期待できる場所として紹介されています。
また、イカナゴやエビ、小魚を模したルアーも有効とされています。
Fyrvejenの駐車場付近から海岸にアクセスできるため、現地でのルートも調べやすい場所です。
ただし、階段で海岸へ降りる必要があり、岩場もあるため足元には注意が必要です。
アクセスの目安: コペンハーゲンからGilleleje方面へ移動し、海岸へのアクセスを確保する。電車だけでなく、現地のバスや徒歩区間も含めて計画したい場所です。
公式案内:Fishing at Nakkehoved|VisitNorthZealand
② Gilbjerg Hoved(ギルビャウ・ホーヴェ)|岸からもシートラウトを狙える
Gillelejeの西側に位置するGilbjerg Hovedも、シートラウトの釣り場として紹介されています。
現地の観光案内によると、東側には岸から比較的近いところで深くなる場所があり、魚が海岸沿いを回遊することがあります。
西側には浅場や砂州があり、ロングキャストのルアーやボンバルダなどを使った釣りも行われています。
今回のような短いロッドで釣るなら、遠投できる場所よりも、岸の近くに魚が寄る地形を意識してみたいところです。
ただし、実際に魚が近距離を通るかどうかは、その日の状況によります。
アクセスの目安: Gillelejeの西側。Tinkerup Strandvej周辺から海岸へのルートを確認できます。
公式案内:Gilbjerg Hoved Fishing Spot|VisitNorthZealand
③ Stevns Klint(ステウンス・クリント)|深場と海トラウトの回遊が魅力
もうひとつ気になったのが、コペンハーゲン南側にあるStevns Klintです。
白い断崖が続く美しい海岸で、ユネスコ世界遺産としても知られています。
現地の観光機関では、シートラウトの有力な釣り場として紹介されています。
岸近くに深い水域があり、イカナゴを追ってシートラウトが回遊することがあるそうです。
特にHoltug Gl. Kridtbrudなど、複数の釣りポイントが紹介されています。
ただし、Stevns周辺は場所によって海岸へのアクセスが難しく、長く歩く必要があることもあります。
アクセスの目安: コペンハーゲンから南シェラン島方面へ。公共交通機関だけで短時間の釣りを計画するより、車での移動を含めた計画が向いていそうです。
公式案内:Inshore fishing from Stevns Klint|VisitDenmark
そのほかに調べた場所
当時は、次のような場所についても候補として検討していました。
| 場所 | 調べた理由 |
|---|---|
| Hornbæk Strand | 北シェラン島の海岸。海トラウト候補 |
| Espergærde周辺 | 電車で移動しやすい沿岸部を探すため |
| Rungsted Havn周辺 | 短時間でアクセスできる海岸を探すため |
| Kastrup周辺 | 空港への移動前に釣りができないか検討 |
これらは旅行前に検討した場所であり、実際に釣りをしたポイントではありません。
また、それぞれの港や海岸のどの区画で釣りができるかまでは確認できていないため、現地の規則を調べてから利用する必要があります。
5. 7月のデンマークで海トラウトは釣れる?
今回の旅行は7月。
調べる中で気になったのが、夏場でもシートラウトを狙えるのかということでした。
デンマークでは春や秋が海トラウト釣りの好シーズンとして紹介されることが多く、夏は水温や日照、魚の移動を考える必要があります。
夏は早朝・夕方・夜間を検討
夏の海岸では、日中の高水温や強い日差しを避け、比較的涼しい時間帯に釣りをする方法が考えられます。
特に、次のような条件を調べておくとよさそうです。
- 早朝や日没前後の時間帯
- 岸近くでも水深がある場所
- 潮の流れが変化する岬や岩礁
- 海藻や砂地が入り混じる場所
- 小魚が集まっている場所
ただし、こうした条件が揃っていても必ず釣れるわけではありません。
実際に釣行していないため、7月の釣果を確認したわけではありませんが、夏ならではの時間帯や場所選びが重要になると感じました。
短時間の釣りなら狙いを絞る
海外旅行中の釣りでは、移動時間も大きなポイントです。
海トラウトの期待値だけで遠方へ向かうと、移動に多くの時間を使ってしまう可能性があります。
半日程度しか時間を確保できないのであれば、公共交通機関でアクセスできる範囲を優先し、無理なく帰れる計画にしておく方が安心です。
6. 5ftのショートロッドで海トラウトは狙える?
今回、デンマークでの釣りを考える際に想定していたのは、日本から持参したコンパクトなルアータックルでした。
ロッドは約5ft。
ルアーは最大8g程度で、ミノーなどのプラグを中心に持っていました。
日本の渓流釣りでは使いやすい装備ですが、デンマークの海岸釣りでは少し事情が違います。
海岸釣りでは飛距離が課題
一般的な海トラウトの海岸釣りでは、遠投できる長めのロッドが使われることがあります。
一方、5ft程度のショートロッドでは、扱えるルアー重量やキャスト距離に制約があります。
そのため、岸から遠い魚を狙うよりも、近距離に魚が寄る地形を探すことが重要になりそうです。
例えば、岸際に深い溝がある場所や、岩場と砂地の境目などです。
小型ルアーで狙う場合
手持ちのタックルを活かすなら、ロッドの適合重量内で次のようなルアーを考えます。
| ルアー | 狙い方のイメージ |
|---|---|
| 4〜6g前後のシンキングミノー | 岸際や小魚が集まる場所 |
| 5〜8g程度の小型スプーン | やや沖側や流れの変化 |
| 軽量の小型ジグ | 水深のある場所を探る |
ただし、8gというのは今回想定した上限であり、実際には使用ロッドの適合ルアー重量を優先する必要があります。
また、大型の海トラウトを狙う場合は、ラインの強度や取り込み方法も考えなければなりません。
今回の道具は、一般的な海トラウト用タックルと比べると制約があるため、現地で本格的に狙うなら、より適したロッドを準備するのも選択肢です。


7. デンマークの釣りで注意したいルール
ライセンスを取得したあとも、守らなければならない規則があります。
海トラウトの最低体長は40cm
デンマークでは、シートラウトの最低持ち帰り体長は原則として40cmです。
40cm未満の魚は持ち帰れません。
また、11月16日〜1月15日には、産卵期の体色になったシートラウトの保護規則が適用されます。
この期間中は、銀色で鱗が剥がれやすい個体を除き、持ち帰ることができません。
実際には、魚種・水域・季節ごとの規制があるため、釣行時の最新情報を確認しましょう。
公式情報:デンマーク行政機関|Havørred
河口付近には禁釣区域がある
デンマークでは、魚の遡上を保護するため、河川や小川の河口付近に禁釣区域が設定されています。
原則として河口から500mの範囲を対象とする規則があり、河口の大きさや場所によって年間を通じた規制、季節的な規制、特例があります。
釣り場を決める際は、必ず公式の保護区域マップを確認してください。
公式情報:デンマーク行政機関|Fredningsbælter
コペンハーゲン港では持ち帰り禁止の魚種もある
2026年1月から適用されている規則では、コペンハーゲン港で捕獲された一部の魚種について、食品安全上の理由で持ち帰りが禁止されています。
対象には、タラ、カレイ類の一部、ニシン、パーチ、ウナギなどが含まれます。
港で釣りが許可されていても、持ち帰りまで許可されているとは限りません。
釣った魚を食べる予定がある場合には、特に注意が必要です。
8. 次にデンマークで釣りをするなら
今回の旅行では、実際に釣りをするところまではできませんでした。
ただ、調べる中で、デンマークは海トラウト釣りにとても魅力的な国だと感じました。
特に気になったのは、NakkehovedやGilbjerg Hovedのような、自然の海岸でシートラウトを狙える場所です。
日本では渓流でトラウトを狙うことが多いのですが、海を回遊する大型のトラウトを岸から狙う釣りにも興味が湧きました。
次に訪れる機会があれば、釣りの時間をしっかり確保して、海岸を移動しながら魚を探してみたいと思います。
そのときは、長めのロッドや海岸釣り向けのルアーも準備してみたいところです。
まとめ|コペンハーゲンで釣りをするなら事前確認が大切
デンマークでは、外国人旅行者もライセンスを取得して釣りを楽しめます。
ただし、今回調べたことで、街中の水辺ならどこでも釣りができるわけではないことがわかりました。
特に7月のコペンハーゲンでは、港湾中心部やAmager Strandparkの季節的な禁釣規制に注意が必要です。
海トラウトを本格的に狙うのであれば、北シェラン島のNakkehovedやGilbjerg Hoved、南側のStevns Klintなど、実績のある海岸が候補になります。
今回の調査で大切だと感じたのは、次の3つです。
- 釣りライセンスを取得する
- 釣り場ごとの禁釣区域や季節規制を確認する
- 季節・タックル・移動時間を考えて釣り場を選ぶ
今回は実際の釣果を紹介する記事ではありませんが、デンマーク旅行中に釣りを楽しみたい方の参考になれば嬉しいです。
次回こそは、デンマークの海でシートラウトを釣ってみたいと思います!
参考にした公式サイト
- Fisketegn.dk|デンマーク釣りライセンス
- By & Havn|コペンハーゲン港の釣り規則
- コペンハーゲン市|釣り場・規則
- VisitNorthZealand|北シェラン島のシートラウト釣り
- VisitDenmark|Stevns Klintの海岸釣り
- デンマーク行政機関|河口の保護区域
- デンマーク行政機関|海トラウトの規制
情報確認日:2026年10月17日











