【渓流日記】8月6日 熊本県_2

渓流釣りの何がいいって、景観もすばらしいし、魚も美しいし、そして道具も素晴らしい。

いろんな素敵なものと戯れられる時間は何事にも変えられないほど自分自身の中で大きな存在となってしまった。

手付かずの大自然。力強さとありのままの共存。どれほどの歴史と環境の変化が起こってきたのだろう。その場所に入れるだけでも幸せを感じる。

カスケットさん(casket)のバルサトラッド。

泳ぎの完成度の高さと、レスポンスの良さ、飛距離、どうしても釣果が欲しい時は必ず使用する。そしてデザインの美しさ。どれをとっても最高の一言。

これまでは、釣って釣ってひたすら釣って、ご飯も飲むのも忘れて釣りに没頭してきた。その中でふと立ち止まってゆとりを持って釣りと対峙してみる。自然と対峙してみる。競技的な部分をそっと置いて、ただ自然の中に溶け込もうとしてみる。

ただただその時間が美しくて、全ての喧騒から離れて。なにごとからも解放されて対峙するその自然は美しいの一言。

釣りに没頭する時間もかけがいのない時間だけど、ちょっと立ち止まってただただ自然を観察すること、あえて重たいカメラをもって釣りをちょっと置いて撮影する。その対象は魚はもちろん、お花だって。

誰からも発見されることがないような場所で、可憐に咲く華たち。誰も知らない贅沢に心を躍らせる瞬間。世界中どこを探しても見つからない。自分だけの世界。