痛みを引き受ける

痛みは少ないけど、思い描いた世界と何か違うと思いながら一生を終えるのと、

痛みは多いけど、思い描いた通りの世界を満喫しながら一生を終えるのと。

どちらがいいでもないし、悪いでもない。

自分の意見を隠し持ったまま、人に従っていきていくのも一つの選択。

自分の意見を前面に押し出して、私はこうだ。私はこれだ。と主張して生きていくのも一つの選択

その中間を探して、バランスよく生きていくのも一つの選択。

たまに、あの人は自分の言いたいことばかり言って、わがままだとか聞くことがあるけど、

その人は、主張することによる反発も、様々な意見もすべてひっくるめて、

引き受ける覚悟があるのかもしれない。

そう考えると、その人のエネルギーは凄まじいと思うし、

文句を言うだけでは、止まることはないんだろう。

自分の信じたことを世界にぶつけて、評価を受けて、時には批判を受けながらも

目指す世界を作り出していく。

自分の思っていることが正しいのか、向かっている方向が正しいのか。

そんな不安に陥りながらも進むことができる力って本当にすごいと思う。

自分が思い描いた世界で、世の中をどう変えていくか。ワクワクした世界、

華やかな世界、心地よい世界などなど。

今までの自分だと、レールから外れることをビビっていたと思うし、

それは、よくないことだと信じてきた。

本を読むこと

自分が何も知らないと自覚すること、この人には叶わないと思えること、

それをしれたことは大きな発見になった。

一番の衝撃は、読書量が圧倒的に違いすぎたこと。

今までに、そこまで本を読んでいる人に出会ったことがなかった。しかも同世代で。

積み上げられたほんの数々。今まで読んだことがないようなジャンル、見たことないような冊数。

今の自分では、一生この人には叶わないと思う本当に衝撃に近い出来事だった。

どんなことを語っていても、どんなことをしていても自由なんだけど、

重みが違いすぎた。

これだけ、すごいと思った人が、これだけたくさんの本を読み、自分と向き合い、

新しい可能性のために、時間を惜しまずに投資できるその姿に、畏敬の念を抱いた。

本を読んだ数が多いから、少ないからと言っていい悪いでもないし、一概にすごいとも言えない。

それでも、あの衝撃は自分を大きく変える出来事になった。

読んだ数だけ、いろんな考え方と出会い、それを自分位置き換えて自問自答する。

一冊読んでももしかすると引っかかるものがないかもしれない。

1,500円から2,000円払っても何も学びがないかもしれない。

自分の状況や、置かれている環境、様々な要因があってその時の自分には関係ないと思うことでも、時間が経ってからつまらないと思っていた本を読み返してみると、

衝撃的な一文に出会えたり、その後の人生を左右するような一文に出会えるかもしれない。

そのような、一種の巡り合わせがあるだけでも、本を読む楽しさがある。

時には、今の自分の考え方や、自分を支えてくれるような一文に出会えるかもしれない。

悩んで、困って、どうしようもなくなっても、本はいつでも支えてくれる。

今まで、怖いと思っていたこと、あと一歩の勇気を出せないことでも、

新しい世界を感じると、心が勝手に動き出してしまう。

ただ、ほんの少しその世界を知らないだけで、自分の経験や、環境、人からのアドバイスに左右され流のではなく、

少しだけその世界を本を通して覗き見してみると、自分にもできそうなワクワク感が止まらなくなってくる。

痛み

本を読むと言うことは、もしかすると友達との約束を断って時間を作ることになるかもしれない。

そこには、誘いを断る痛みを伴う。

もしかしたら、次は誘ってもらえないかもしれない。

ノリが悪い奴と思われるかもしれない。

SNSで楽しそうなみんなの姿を見て、自分は何やってるんだろうって思うかもしれない。

安心して、必ずそう思われるから。

最初は、痛い。とっても痛い。

痛い分、大きな収穫も必ずある。それは、1年後かもしれないし、10年後かもしれない。

それは、初めて見ないと誰にもわからない。ある人は1ヶ月かもしれない。

収穫のタイミングは人それぞれで、自分が求めている世界や、規模や、価値観によって

大きなタイムラグがある。

時間をかければかけるほど、あなただけの世界が培われていき、今まで感じたことないような、

新しい世界をみることができる。

タイミングが違ってもいい。あなたと、他の人は違うんだから。

自分だけの大きな収穫を掴み取るまで淡々と続けていく。ただそれだけ。

どれだけ、不安になっても本の中には必ず助けてくれる存在があるから。

大切な人との出会いから、本の大切さを知ることができて自分の人生は本当に変わった。

本当にありがとう。